こころの病気とは何かという問いに答えることは専門家でも難しいでしょう。病気そのものの定義が難しいのです。

生活習慣病とはどんな病気か
生活習慣病とはどんな病気か

こころの病気とは何かという問題

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こころの病気というものを規定することはとても難しいことであると言われています。というより、そもそもの健康な人間という定義自体が曖昧なのであり、病気にかかっていないことがすなわち健康であり、病気にかかっていることがすなわち不健康だとは言えないのです。

高血圧を例にとってみましょう。高血圧は、かつて最高血圧が160以上あると危険水域であると言われてきましたが、それがいつからか150以上であるとすでに危険なのだということに変わり、さらに最近では140以下でなければならないと言われるようにさえなってきています。要するに、こうした定義づけによって病気かどうかは変わってき、しかもそれは数値化することが難しいと言われるこころの病気であればなおさらその定義があいまいになってしまいがちです。

このように、病気の定義というのは時とともに、時代とともに変わるのであって、こころの病気とは何かという問いもまた、時や時代に従って変わっていってしまうものなのです。こころが病んでいると言うとき、何をもって病んでいるというのか、その定義は専門家ですら難しいのです。ですから、こころの病気が何かを考えるよりも、それがどうして起こってしまったのかを考えるようにするべきなのです。