心の病気というものは、人間が社会的生き物であるというところから発生します。社会の解明が心の病気の手がかりです。

生活習慣病とはどんな病気か
生活習慣病とはどんな病気か

心の病気を形づくるもの

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人間というのは、身体を資本として生きています。しかし生きる上では、精神や心理が体に及ぼす影響をも考慮しなければなりません。そうした精神や心の問題は、多く社会的な影響を機縁を得て発現します。つまり人間は、身体と精神と社会という三つの側面で考えなければならないということであり、そうした三つの側面から病気というものをアプローチしていくと、よりその構造がはっきりしてくるのです。

とりわけ心というのは、どうにもつかみにくい分野の事柄です。心の病気というとき、それは何を表すのか、専門家でもない限りよくわかりません。しかし、心の病気というのは、それがどんな病気かということよりも、どうしてその子心の病気に陥ってしまったのかというほうが重要であり、その原因を突き止めることが心の病気を把握することにおいても重要なのです。

心の病気というのを考える時、それはいやが上でも社会という分野のことを考えなければなりません。人間は社会的な生物であり、社会の中で生きていきます。一方では、つながりだとか、絆だとか、それが人間にとっての糧になることもありますが、社会というものが心の病気を形づくってしまう要因にもなりえるのです。要するに、なぜ人が心の病気に陥ってしまうのかということは、この社会的な環境の整備が不全であるからであり、心の病気を改善しようと思ったら、まずはその人の社会環境を顧みることから始めねばならないということなのです。